備えあれば憂いなし

最近、地震やゲリラ豪雨、雷雨など、自然の力を改めて感じる出来事が続いています。

突然激しく降り出す雨。
鳴り響く雷。
大地を揺らす地震。

こうした出来事に遭遇すると、普段どれだけ便利で安全な生活を送っていても、人間は自然の中で生きている存在なのだということを改めて感じます。

⭐自然を「怖がる」のではなく「侮らない」

自然災害についてお話しすると、不安をあおってしまうのではないかと思われるかもしれません。

しかし、大切なのは必要以上に怖がることではありません。

私は、

「自然を恐れすぎない。でも、決して侮らない」

ということが大切だと思っています。

地震が起きることも、大雨が降ることも、台風が来ることも、人間の力で止めることはできません。

しかし、天気予報や防災情報を確認すること、避難場所を知っておくこと、水や食料を備蓄しておくこと、危険を感じたら早めに行動することはできます。

自然そのものはコントロールできなくても、自然に対する自分たちの行動は変えることができるのです。

⭐人間も自然の一部です

これは東洋医学の考え方にも通じるところがあります。

中医学には「天人相応(てんじんそうおう)」という考え方があります。

人間と自然は切り離されたものではなく、人間の身体も自然界の変化から影響を受けながら生きている、という考え方です。

暑ければ汗をかき、寒ければ身体を縮める。

湿度が高ければ身体が重く感じることがあり、季節が変われば体調にも変化が現れます。

私たちの身体は、自然とは無関係に存在しているわけではありません。

人間もまた、自然の一部なのです。

⭐自然に「あらがわない」という養生

私は日頃、お客様に養生のお話をするときにも、「自然にあらがいすぎないこと」は大切だと考えています。

暑い日に無理をする。
疲れているのに休まない。
眠いのに夜更かしをする。
体調が悪いのに「まだ大丈夫」と頑張り続ける。

これもある意味では、身体の中の自然な声にあらがっている状態なのかもしれません。

もちろん、現代社会では自然のままに生活することは難しいでしょう。

だからこそ、

今、自分の身体は何を訴えているのか。
今、自然はどのように変化しているのか。

少し立ち止まって感じ取ることが大切なのではないでしょうか。

⭐防災も「養生」のひとつ

養生というと、食事や睡眠、運動などを思い浮かべる方が多いと思います。

しかし私は、災害から自分や家族の命を守るために備えることも、大切な養生のひとつだと思っています。

今一度、

・家の中に危険な場所はないか

・家具の転倒防止はできているか

・水や非常食は準備できているか

・モバイルバッテリーは充電されているか

・家族との連絡方法や避難場所を確認しているか

・大雨の際に危険な場所を把握しているか

確認してみてはいかがでしょうか。

そして、豪雨や雷、地震などが発生したときには、決して「これくらいなら大丈夫」と無理をせず、行政や気象機関などから発表される最新の情報を確認し、早め早めの行動を心がけましょう。

⭐自然を敬い、自然とともに生きる

私たちは科学や技術の進歩によって、とても便利な生活ができるようになりました。

それでも、自然の力そのものを完全に支配することはできません。

だからこそ、

自然にあらがうのではなく、自然の変化を知り、備え、上手につき合っていく。

そして自分自身の身体についても、無理に押さえ込むのではなく、その日の体調や季節の変化に耳を傾ける。

それが、自然とともに生きるということであり、東洋医学が昔から大切にしてきた「養生」にもつながっているのだと思います。

自然を恐れすぎず、侮らず、そして敬う。

最近の地震やゲリラ豪雨をきっかけに、今一度、ご自身と大切なご家族の「備え」を確認していただければと思います。

備えることは、怖がることではありません。
大切な命と日常を守るための、前向きな行動です。

建斗漢方堂は、これからも皆様が毎日を元気に、安心して、笑顔で過ごしていただけるよう、漢方・養生・食事、そして日々の暮らしという様々な角度からお手伝いしてまいります。

ぜひお気軽にご相談ください。

野村 建斗